「メモリ」と「ストレージ」——スマホやパソコンでよく聞くのに、違いを説明できる人は意外と少ない言葉です。今回は、コンピュータの中身の基本構成から、この2つの違いまで一気に整理します。
スマホに『メモリがいっぱいです』って出たんだけど。ストレージの容量は全然余ってるのに、なんで?
あ、それ、みんな混同するやつ。メモリとストレージ、実は別物だよ
え、同じことじゃないの?
全然違う。今日それ、ちゃんと整理しよう

コンピュータの基本構成は、5大装置と呼ばれる。制御装置(全体に指示を出す)、演算装置(計算処理をする)、記憶装置(データを保存する)、入力装置(情報を取り込む)、出力装置(結果を出す)の5つ
司令塔がいるのね
そう、制御装置がまさに司令塔。他の装置に『これを計算して』『これを保存して』と指示を出す。ちなみに制御装置と演算装置をまとめてCPU(中央処理装置、Central Processing Unit)と呼ぶ
CPUって、その2つの合体なのね
うん。あと、パソコンのスペック表で見るクロック周波数——これはCPUが1秒間に何回処理のタイミングを刻めるかを表す数値。数値が高いほど処理は速くなりやすいけど、性能の全てを決めるわけじゃない
え、高ければ高いほどいいんじゃないの?
他にも処理を並行してこなす『コア数』とか、いろんな要素が関係してくるから、クロック周波数だけで単純比較はできない、ってことは覚えておいて
ここからが本題。メモリ(主記憶装置)は、たとえるならまな板
まな板?
まな板の上には、今使う食材を並べるでしょ。作業が終わったら片付けて、また次の作業のために空ける。メモリも同じで、今まさに処理しているデータを一時的に置いておく場所。だから電源を切ると中身が消える
じゃあストレージは?
ストレージは冷蔵庫。使わないときも、食材(データ)をちゃんと保存しておける場所。だから電源を切っても中身は残る——SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)がこれに当たる
あ、それでさっきの『メモリがいっぱい』の意味がわかったかも。作業スペースが足りなくなってたのね
その通り! 容量が余ってるストレージ(冷蔵庫)とは別に、作業用のまな板(メモリ)が手狭になってた、ってこと
なるほど……別々の場所だったのね
まとめると、メモリ(RAM:Random Access Memory)が主記憶装置、ストレージ(SSD/HDD)が補助記憶装置。役割も、消えるか残るかも、正反対なんだ


1つ目は、メモリとストレージの揮発性・不揮発性の取り違え。『電源を切ると消えるのがメモリ、残るのがストレージ』、この対応をしっかり
2つ目は?
クロック周波数=性能の全てだと思い込むパターン。数値が高い方が有利な傾向はあるけど、それだけで性能が決まるわけじゃない、という理解が問われる
まな板と冷蔵庫、もう一生忘れない自信あるわ
次は、そのコンピュータをどう組み合わせてシステムを作るか、という話。クラウドって、聞いたことあるでしょ?
クラウド……名前くらいは。雲みたいな感じで、データがふわふわ浮いてるイメージ
……そのイメージ、次回でしっかり直しておこうか
著者が作った無料の過去問アプリ「ITパスポート学習」の「コンピュータ構成要素」で、そのまま手を動かして確認できます。間隔反復法(SRS)が「忘れかけた瞬間」に自動で再出題してくれるので、読みっぱなしでは終わりません。