第19回 テクノロジ 中分類15 コンピュータ構成要素(大分類8 コンピュータシステム)

【第19回】メモリとストレージ、まな板と冷蔵庫で説明します

「メモリ」と「ストレージ」——スマホやパソコンでよく聞くのに、違いを説明できる人は意外と少ない言葉です。今回は、コンピュータの中身の基本構成から、この2つの違いまで一気に整理します。

この記事でわかること

美咲、つまずく

美咲

スマホに『メモリがいっぱいです』って出たんだけど。ストレージの容量は全然余ってるのに、なんで?

拓也

あ、それ、みんな混同するやつ。メモリとストレージ、実は別物だよ

美咲

え、同じことじゃないの?

拓也

全然違う。今日それ、ちゃんと整理しよう

比喩イラスト/まな板(メモリ)で調理し、冷蔵庫(ストレージ)から食材を出す美咲と拓也

本編①:5大装置とCPU

拓也

コンピュータの基本構成は、5大装置と呼ばれる。制御装置(全体に指示を出す)、演算装置(計算処理をする)、記憶装置(データを保存する)、入力装置(情報を取り込む)、出力装置(結果を出す)の5つ

美咲

司令塔がいるのね

拓也

そう、制御装置がまさに司令塔。他の装置に『これを計算して』『これを保存して』と指示を出す。ちなみに制御装置と演算装置をまとめてCPU(中央処理装置、Central Processing Unit)と呼ぶ

美咲

CPUって、その2つの合体なのね

拓也

うん。あと、パソコンのスペック表で見るクロック周波数——これはCPUが1秒間に何回処理のタイミングを刻めるかを表す数値。数値が高いほど処理は速くなりやすいけど、性能の全てを決めるわけじゃない

美咲

え、高ければ高いほどいいんじゃないの?

拓也

他にも処理を並行してこなす『コア数』とか、いろんな要素が関係してくるから、クロック周波数だけで単純比較はできない、ってことは覚えておいて

本編②:メモリとストレージ

拓也

ここからが本題。メモリ(主記憶装置)は、たとえるならまな板

美咲

まな板?

拓也

まな板の上には、今使う食材を並べるでしょ。作業が終わったら片付けて、また次の作業のために空ける。メモリも同じで、今まさに処理しているデータを一時的に置いておく場所。だから電源を切ると中身が消える

美咲

じゃあストレージは?

拓也

ストレージは冷蔵庫。使わないときも、食材(データ)をちゃんと保存しておける場所。だから電源を切っても中身は残る——SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)がこれに当たる

美咲

あ、それでさっきの『メモリがいっぱい』の意味がわかったかも。作業スペースが足りなくなってたのね

拓也

その通り! 容量が余ってるストレージ(冷蔵庫)とは別に、作業用のまな板(メモリ)が手狭になってた、ってこと

美咲

なるほど……別々の場所だったのね

拓也

まとめると、メモリ(RAM:Random Access Memory)が主記憶装置、ストレージ(SSD/HDD)が補助記憶装置。役割も、消えるか残るかも、正反対なんだ

概念図解/5大装置の関係図(制御・演算・記憶・入力・出力の矢印)

ITパスポート的に狙われるポイント

【第19回】メモリとストレージ、まな板と冷蔵庫で説明します|比較表
拓也

1つ目は、メモリとストレージの揮発性・不揮発性の取り違え。『電源を切ると消えるのがメモリ、残るのがストレージ』、この対応をしっかり

美咲

2つ目は?

拓也

クロック周波数=性能の全てだと思い込むパターン。数値が高い方が有利な傾向はあるけど、それだけで性能が決まるわけじゃない、という理解が問われる

まとめ・次回予告

美咲

まな板と冷蔵庫、もう一生忘れない自信あるわ

拓也

次は、そのコンピュータをどう組み合わせてシステムを作るか、という話。クラウドって、聞いたことあるでしょ?

美咲

クラウド……名前くらいは。雲みたいな感じで、データがふわふわ浮いてるイメージ

拓也

……そのイメージ、次回でしっかり直しておこうか

📱 アプリで過去問を解く

美咲

まな板と冷蔵庫、もう一生忘れない自信あるわ

拓也

忘れないうちに、問題で確認しておこうか

著者が作った無料の過去問アプリ「ITパスポート学習」の「コンピュータ構成要素」で、そのまま手を動かして確認できます。間隔反復法(SRS)が「忘れかけた瞬間」に自動で再出題してくれるので、読みっぱなしでは終わりません。