第3回 導入

【第3回】いつから始める? 合格までの学習スケジュールの組み方

試験制度がわかったところで、次に立ちはだかるのは「じゃあ、いつから何を始めればいいの?」という問題です。

参考書を1冊買って満足してしまい、気づけば試験日が目前……というのは、実はかなりありがちな失敗パターン。今回は、逆算スケジュールの立て方と、挫折しないための工夫を扱います。

この記事でわかること

美咲、つまずく

美咲

試験日、決めたわ。3ヶ月後

拓也

お、行動早いじゃん。それで、もう何か始めてる?

美咲

……参考書、1冊買った

拓也

買った。うん、それで?

美咲

……それだけだけど

拓也

あー、それ危ないパターン。『買った』は『始めた』じゃないからね

美咲

うるさいわね! じゃあ何から手をつければいいのよ

拓也

そこ、ちゃんと計画立てないと痛い目見るよ。今日はスケジュールの組み方から

比喩イラスト/参考書を1冊買って満足げな美咲、カレンダーを見て真顔になる拓也

本編①:学習期間の目安と逆算の考え方

拓也

まず目安として、初学者がゼロから合格ラインに届くまでの学習時間は、一般的に50〜100時間程度と言われることが多い。もちろん個人差は大きいし、IT系の学部にいるかどうかでも変わる

美咲

私、完全に文系のゼロスタートなんだけど

拓也

なら100時間側で見積もったほうが安全だね。3ヶ月なら、単純計算で1日1時間ちょっと。無理な数字じゃない

美咲

……意外といけそうかも

拓也

大事なのは時間の総量より、逆算の組み方。ざっくり3フェーズに分けるといいよ

1. 教科書を1周する期間(全体像を掴む)
2. 過去問演習の期間(実戦形式で回す)
3. 弱点補強の期間(間違えた分野だけ詰める)

拓也

試験日から逆算して、この3フェーズにそれぞれ何週間使うか決める。特に③の弱点補強は、直前に慌てて詰め込むための"のりしろ"だから、絶対に確保しておいたほうがいい

美咲

なるほどね。いきなり全部同時に進めようとしてたわ

【第3回】いつから始める? 合格までの学習スケジュールの組み方|概念図解

本編②:週単位のスケジュール例

拓也

次は週単位の配分。平日は30分、休日は2時間、みたいに固定枠を先に決めちゃうのがコツ。『時間が空いたらやる』は、だいたい空かない

美咲

耳が痛いんだけど

拓也

それと、3分野の時間配分も出題比率に寄せるといい。ストラテジ35問、マネジメント20問、テクノロジ45問——このバランスに近い時間配分にすると、変な偏りが生まれにくい

美咲

……前回言ってた、苦手分野を後回しにすると危ない、ってやつね

拓也

そう。だから学習の後半になるほど、苦手分野に時間を厚く割り直す調整が必要になる。最初から均等に、じゃなくて、進みながら配分を見直していく感じ

美咲

柔軟にやればいいってことね

挫折しないための工夫

【第3回】いつから始める? 合格までの学習スケジュールの組み方|比較表
拓也

最後に、続けるための工夫。いきなり『毎日2時間』みたいな高い目標を立てると、だいたい3日で折れる

美咲

私のことバカにしてる?

拓也

してない、みんなそうだから。おすすめは、達成したかどうかが一目でわかる小さい目標にすること。『1日1章』とか『週末に模試1回』とか

美咲

小さい目標かあ

拓也

あと、モチベーションが切れた日があってもいい。大事なのは『0日続ける』じゃなくて、『何日サボっても、また戻ってくる』こと。連続記録が途切れた瞬間に諦めるのが一番もったいない

美咲

……なんか、変なところで説得力あるわね

拓也

経験者だから

まとめ・次回予告

美咲

よし、スケジュール表、作り直すわ

拓也

いいね。で、次はその中身。『過去問中心で勉強しろ』ってよく言うけど、具体的にどうやるかって話、しようか

美咲

……それ、参考書『読む』のとは違うの?

拓也

うん、そこが今回の一番のポイントになる

📱 この連載と一緒に使えるアプリ

美咲

スケジュール表、完璧に作った。あとは実行するだけ

拓也

その『あとは』が一番の壁なんだよなあ……

続かない問題を解決する手段として、著者が作った無料の過去問アプリ「ITパスポート学習」があります。1セッション3分から始められて、忘れかけた頃に自動で復習問題を出してくれるので、スケジュール管理そのものをアプリに任せてしまえます。