「参考書は3周した。なのに過去問が解けない」——これ、ITパスポートに限らず、資格試験でものすごくよくある悩みです。
原因ははっきりしていて、「読む」と「解ける」は別の能力だから。今回は、読んだだけで終わらせないための、過去問中心の学習法を扱います。
ねえ、参考書3周したのに、過去問全然解けないんだけど。どういうこと?
3周、ちゃんと読んだの?
読んだわよ! マーカーまで引いたし!
うーん、それ実は、けっこうよくある落とし穴なんだよね
……は? 真面目にやったのに?
真面目にやったのは伝わる。でも『読んで理解した気になる』のと『初見の問題文から答えを導ける』のは、脳の使い方が別なんだ
……そんなことある?
今日はその話をするよ

発想を逆にするといい。『読んでから解く』じゃなくて『解いてから読む』
え、解き方も知らないのに解けなくない?
解けなくていいんだよ、最初は。1問見て、わからなかったら即座に解説を読む。そしてまた次の問題。これを1問1答形式でひたすら回す
え、それって効率悪くない? わからないことだらけになりそう
逆。最初にわからないところを全部あぶり出しておいたほうが、後の勉強が速くなる。参考書を頭から読むのは、まだ知らない9割の情報を、必要かどうかもわからないまま浴び続けてるようなものなんだ
……たしかに、全部同じ熱量で読んでたかも
過去問を先に解くと、『自分が本当につまずくところ』だけが浮き彫りになる。そこだけ参考書で確認すればいい。しかも分野ごとの正答率を記録しておけば、自分の弱点が数字で見える
感覚じゃなくて、数字で……
うん。『なんとなく法務が苦手な気がする』じゃなくて、『法務の正答率が40%』ってわかると、対策の仕方が変わるでしょ
その正答率の記録とか、1問1答のローテーションとか……自分で全部管理するの、地味に面倒じゃない?
そこはツール任せでいいと思う。実は著者が作った無料の過去問アプリ『ITパスポート学習』が、この記事で説明した『解く→分類→記録』のサイクルをそのまま自動でやってくれるんだ。詳しくは最後に紹介するね

暗記と過去問演習は役割が違う。暗記は『知らないと選択肢を絞れない用語』を最低限インプットするため。過去問演習は『その知識を実際に使う練習』のため
両方必要ってことね
そう。で、暗記のほうはスキマ時間との相性がいい。通学中の電車とか、昼休みの5分とか。スマホアプリで1問ずつ触れる程度で十分
机に向かわなくてもいいの?
むしろ机に向かう時間は、過去問演習みたいなまとまった作業に使ったほうが効率いい。あと、この連載でやってる『まな板と冷蔵庫』みたいな比喩化、あれも実は暗記のテクニックなんだ
……あ、そういうことだったの
無味乾燥な用語を、日常のイメージに変換して覚える。人間の脳は、意味のない文字列より、イメージのほうが圧倒的に記憶に残りやすいから

最後、間違えた問題の扱い方。ただ答えを覚え直すだけだと、同じ間違いを繰り返しやすい
じゃあどうすればいいの
なぜ間違えたかを分類するといい。知識がそもそもなかったのか、問題文を読み間違えたのか、それとも単なるうっかりミスなのか。原因が違えば対策も違う
知識不足なら暗記し直す、読み間違いなら問題文の読み方を直す、って感じ?
まさにそれ。あと1つだけ注意——解説をそのまま鵜呑みにしすぎないこと。特にネット上の過去問解説は、AIが自動生成しているものも増えてて、たまに誤りが混じってることがある。おかしいと感じたら、公式の出典や複数の情報源で確認する癖をつけたほうがいい
……解説すら疑うの、けっこう疲れるんだけど
毎回じゃなくていいよ。『あれ?』と思った時だけでいい
よし、明日から解く順番、逆にしてみるわ
いいね。準備は整った——次からいよいよ、分野別の中身に入っていくよ。まずはストラテジ系から
ストラテジ系……なんか、一番苦手な予感がするんだけど
その予感、当たってるかもね
著者が作った無料の過去問アプリ「ITパスポート学習」です。間隔反復法(SRS)が「今日解くべき問題」を自動で選んでくれるので、この記事で説明した復習サイクルを、自分で管理しなくても回せます。